基本図形をスライドの適当な位置に作成し、そのままの状態で文字をキーボードから入力するとその基本図形の中心位置に入力した文字列が表示されます。文字の大きさ、色、書式など普通の文字と同じように編集することもできます。
「挿入」タブ「テキスト」グループの「ヘッダーフッター」ボタンをクリックする。
「表紙を除いてすべてのスライドに」オプションを選ぶ。
Excelのグラフをアクティブにしてコピーし、スライドの上で普通にペーストすれば良い。貼り付けたものは自由に位置を変更することができる。縮小拡大もできるが、なるべく原寸大で表示させるようにすること。グラフの場合、軸や凡例の文字は16ポイント以上にすること。
あまりお勧めしません
スライドマスターの「本体スライド」テンプレートで、各アウトラインレベルの行間指定を変えれば良い。
「挿入」タブ「記号と特殊文字」グループの「数式」ボタンをクリックする。より詳しい説明が、この後、別記事で書かれているので、参考にすること。
キー | 機能 | キー | 機能 | キー | 機能 | ||
c | コピー | f | 検索 | a | 全選択 | ||
v | ペースト | h | 置換 | o | ファイルを開く | ||
x | カット | d | スライドを複製 | n | 新規ファイルを作成表示 | ||
z | やり直し | m | 新しいスライドを挿入 | p | 印刷ダイアログ表示 | ||
y | 直前のコマンドを繰り返す | b | 太文字設定(トグル) | s | 保存 |
Ctrl+Shift+Tabキー
スライドをスクリーンに投影して、複数の聴衆に対して内容を説明する、という場面を想定していくつかの注意事項をまとめましょう。
「こういうプレゼンテーションを聞かされるのは苦痛だ」
というスライドを作らなければ良いだけの話なのですが、いざやってみると、なかなか客観的になれないものです。
スライド一枚の情報量をなるべく少なくする:
主張を明確にする:
一枚一枚のスライド毎にデザインを変えて注目を集めるというのも一つのスタイルでしょうが、学術的なコンテンツを発表する場合はあまり好ましくありません。はなしの内容に集中してもらうためには、統一性のあるスライドを心がけたいものです。そのために、スライドの書式の変更は原則として、スライドマスターを変更します。
「表示」タブ「マスター表示」グループの「スライドマスター」ボタンをクリックすると、「スライドマスター」タブが表示され、左側のミニスライドバーにたくさんのテンプレートが表示されます。主に使うのは、3枚目の本文スライドです。個別のスライドで変更していない限り、スライドマスターを変更することによって、すべてのスライドが一斉に変更され、スライド全体が統一感のある仕上がりになります。
アニメーションを適度に使うことはプレゼンテーションの印象を高める上で有効な手段ですが、使い方を誤ると、その効果をだいなしにしてしまうことがあるので、注意が必要です。
例えば、箇条書きを順番に見せるためにクリックするたびに一つ一つ表示させる、というアニメーションはよく用いられます。全部のスライドをこのスタイルにしてしまうと、話し手も頻繁にキー操作が必要ですし、聞く方もかなり煩わしく感じられます。一々隠す必要のない箇条書きは一覧で見せた方が聞き手にとってストレスが少なくなります。
ディスカッションで、「2ページ前のスライドを見せて下さい」と言われて、ページを戻すために←キーを押しても、もし「クリックする度にアニメーション起動」の設定がなされていると、アニメーションの回数だけ←キーを押さないとスライドを移動することができず、いらいらさせられます。
数式や、本文中に挿入する上付き・下付き文字のような数学文字記号は数式専用の数式エディタを使って入力します。
(数式テンプレート) 「数式エディタ/デザイン」タブの「構造」グループにあるボタンをクリックすると、数式入力用のテンプレートが表示されるので、適当なテンプレートをクリックして画面に表示させる。点線の□をクリックしてアクティブにしてキーボードから文字を入力する。
(文字記号パレット) 同じく、「文字と特殊記号」グループに文字や記号のパレットがあるので、必要な文字、あるいは記号をクリックすると、現在のカーソル位置に挿入される。「文字と特殊記号」グループの初期画面は「±、∞、。。。」などの記号(基本数式)が並んでいるが、右下の▼をクリックすると、左上に「基本数式」の文字が表示され、その横に▼アイコンが表示される。それをクリックすると、「ギリシャ文字」「演算子」などのメニューが表示されるので、必要な記号パレットを選択すればよい。
(行列の入力) 4次以上の行列を入力する場合、テンプレートには 3 x 3 までしか書かれていないので、行、列を追加する必要があります。例えば 4 x 4 の行列のテンプレートを作るには、次のようにする。
下付き文字を入力するのに、一々マウスで「構造」グループのテンプレートを選択するのは面倒。たとえば、「x_n」と入力してスペースバーを押すと xn と変換される。また、「\geq」と入力してスペースバーを押すと「≧」と変換される。頻繁に使うテンプレートや数学記号はこのような簡易入力法(linear format という)に慣れると効率がよい。
上付き文字は「x^2」+スペースバー、分数は「a/b」+スペースバー、のように入力するが、多くのテンプレート、文字記号は「\geq」のように、「¥」に続いて英文字列を入力し、最後にスペースバーを押す、という操作で入力を完成する。
和は「\sum」、積分は「\int」、平方根は「\sqrt」とする。例えば、次のように入力する。(□はスペースバーを表す)。
数学記号の入力
≦ | \le | ± | \pm | ∝ | \infty | ∩ |
\cap |
⊂ |
\subset |
≧ | \ge | ≡ | \equiv | ⇒ | \Rightarrow | ∪ |
\cup |
⊃ |
\supset |
≠ | \ne | ≪ | \ll | ⇔ | \Leftrightarrow | ∈ |
\in |
〜 |
\sim |
≒ | \approx | ≫ | \gg | ∴ | \therefore | ∋ |
\ni |
∝ |
\propto |
ギリシャ文字
α | \alpha | β | \beta | χ | \chi | δ | \delta | ε | \epsilon, \var... |
η | \eta | γ | \gamma | ι | \iota | κ | \kappa, \var... | λ | \lambda |
μ | \mu | ν | \nu | ω | \omega | φ | \phi, \var... | π | \pi, \var... |
ψ | \psi | ρ | \rho, \var... | σ | \sigma, \var... | τ | \tau | θ | \theta, \var... |
υ | \upsilon | ε | \varepsilon | ξ | \xi | ζ | \zeta | ||
Δ |
\Delta |
Γ |
\Gamma |
Λ |
\Lambda |
Ω |
\Omega |
Φ |
\Phi |
Π |
\Pi |
Σ |
\Sigma |
Θ |
\Omega |
Υ |
\Upsilon |
Ξ |
\Xi |
以前のバージョンで用いられていた数式エディタの「数式3.0」でも同様な数式を作ることができます。
いろいろ組み合わせて所望の数式を入力する。入力し終わったら、数式エディタの外部をクリックすると確定する。修正したい場合は数式をダブルクリックすると、数式エディタが立ち上がって編集可能になる。